徹底的に追求!プログラミングスクールで失敗しても泣き寝入りしてしまう原因、対応策

プログラミングスクールの評判が全体的に悪いです。

  • 「けっきょく、何のスキルも身につかなかった…」
  • 「サービスを満足に受けられなかった」
  • 「頑張っても転職できなかった」
  • 「返金されなかった」

などなど、不満の声が多数あがっています。

細かいところをあげたらきりがないくらいです。

現場のエンジニアの方からも多くの不満な声があがっています。

プログラミング講師として活動している僕としては、非常にもどかしいです。

なぜこういう事態が発生しているのでしょうか?

これには教育事業の難しさやビジネスモデルの限界、契約関連、サービス内容のブラックボックス、誇張表現、ミスマッチングなど多数の問題が絡み合っています。

プログラミング講師である僕が、この原因や問題点について徹底的に解明を試みました。

長くなりますが、現受講生、受講を考えている方、スクール関係者、エンジニア採用を考えている企業様の参考になれば幸いです。

 

よくあるトラブル

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まずは、よくあるトラブルを順番にあげていきます。

どういったトラブルなのか概要を説明し、その後、原因を整理し、最後に対応策を提示します。

よくあるトラブルは以下の9通りです。

  • 不満で返金保証を申請したのに受けられなかった
  • 契約書の内容が不平等で責任を問えなかった
  • 現場で学び直しになってスクールに行った意味がわからない
  • 現場レベルに至らず採用されない
  • スムーズに学習が進める環境が整っていない
  • メンターや教材の質が低い
  • メンターに依存しすぎて、差がありすぎる
  • 運営の対応が悪く、何も改善されない
  • 入学前に聞いた話と全然違う

細かい部分をあげると、もっとたくさんありますが、多発しているトラブルだとこの9通りでしょう。

では、どこが分岐点なのかを見極めるためにも、どういった経緯でトラブルになるのか確認していきます。

 

不満で返金保証を申請したのに受けられなかった

結論からいうと、返金保証は契約内容がかなり影響します。

そのため、解決しない場合は、法律が絡むためすぐに消費者センターへ相談しましょう。

契約内容によっては、1ヶ月すぎると10%引き、2ヶ月すぎると30%引きなど、期間がすぎるほど返金の金額が下がっていく場合もあります。

また、保証といいながら、何がどこまで保証されて、どういう保証を受けられるのかが明確でないのです。

保証は「いざという時」に使うものなので、「いざという時」が来ないと使うことがありません。

いざという時になって初めて気づくんですよね。

最初から保証を受ける気で受講する人はほとんどいません。

保険的なもの、っていう認識しかないのです。

保証に関するトラブルは、プログラミングスクールに限らず、日常生活でも起こることです。

保証が受けられないことは、信用を大きく落とし、一気に大きなトラブルに発展する可能性があります。

 

契約書の内容が不平等で責任を問えなかった

あまりに不平等な契約内容は、無効となることがあります。

しかし、基本的には契約は双方の取り決めで行われるので、契約内容は自由に決めることができるとされています。

サービス内容や、料金、保証などお金が絡む部分が注意しないといけません。

あきらかにサービスの質が悪くて、質問しても返信が遅れる、メンターの質が悪くて対応が悪い。

こう行った場合でも、それを満たす義務があるかどうかは契約内容によるところもあります。

例をあげると、「実はコンサルタント契約になっていた」とか、「結果を保証するものではありません」と書かれている場合があります。

「結果の保証はしない」という記述はだいたいの契約書に記載がありますが、こんな曖昧な記述だと企業側のいいように取られてしまいます。

「なんだよそれ!」っていうトラブルも発生しています。

 

現場で学び直しになってスクールに行った意味がわからない

パターンが2つあります。

まず1つ目のパターン。

スクールへ行った結果、転職はできて、1つの目標を達成することはできた。

そこまでは良いのです。

転職に成功したんで、そこまでは「スクールに行ってよかった!」と思っています。

しかし、現場に入ると2ヶ月の研修期間があり、そこで実務について学ぶことになった。

そこにはHTML、CSSなどの基礎も含まれており、スクールで学んだことと重複する部分が多々ある。

「えっ?これってスクールに行った意味あるの?高い金を払ったのは一体何だったの?」

「最初からこの企業に直接面談しにいって研修を受ければよくない?」

これが1つ目のパターンです。

では、もう1つの2つ目のパターン。

現場で必要な知識と

これらは2つとも、「企業とスクールとのミスマッチ」が起こっていますね。

そりゃ不満の1つや2つは出ますよ。

ただ、転職成功という目標は達成していて、かつすでに受講期間を終えています。

受講者は不満があっても、何をどこに言っても、どうすることもできない可能性が高いです。

スクールと企業とのコネもあるので、直接面談しても受かったか?というとそれはわからないです。

トラブルというか不満に近いですが、受講者としてはなんか歯がゆい感情になります。

 

現場のレベルにいたらず採用されない

これは先ほどとは違って、採用がされないパターンです。

スクールで学んだのに、採用面談を受けても「最低限のレベルに至っていない」と言われ、採用されない場合があります。

そのため、スクール卒業後に独自で学習を積んでから、自身で就活をすることになったりしています。

これは現場とスクールとの連携不足が該当します。

このケースは受講生が非常に損するケースだと言えます。

ただ、ポテンシャルで採用される人もいるため、一概には言えません。

仕事はタイミングもあるので、不採用になることは仕方ないです。

しかし、企業がどのような人材を求めているかを把握せずに面談を受けさせるのはお互いに時間の無駄にしかなりません。

 

スムーズに学習が進める環境が整っていない

スクール側が一方的に悪いです。

担当メンターが決まるまで遅い、学習システムやツールの説明が不十分などで、何もしていないのに期間がすぎてしまう場合があります。

運営がしっかりしていない場合や教育のシミュレーションが不十分な場合に起こります。

期間で料金が決まっているスクールがほとんどのため、非常にお金がもったいないですよね。

これは、準備不足や教育事業の経験不足から生まれることです。

受講生が悪い要素はないので、スクール側の責任と言えるでしょう。

 

メンターや教材の質が低い

これも一方的にスクール側が責任を問われるでょう。

メンターに関しては、教え方が下手、いい加減な学習プラン、連絡不備、高圧的な態度などがあります。

教材は誤字脱字、初心者向けではない解説、目的が不明な課題、統一性のない編成で混乱するなどです。

これらは、メンターが教育について知らず、教育研修を受けていないためにあります。

勘違いして現場感覚でエンジニアとしてメンターをやっちゃってる人が多いです。

教材に関しても同じです。

教材で自習させるなら1人でも問題なく進めるようにメンテナンスするべきですが、されていないのが現状です。

また、メンテナンスされていてもPC環境の違いによってどうしてもエラーが発生することもあります。

さらに、誰もが理解できる構成で教材を編成できるとも限りません。

誰もがスムーズに問題なく学習できる教材を作ることは難易度が非常に高いのです。

ただ、受講生からしたら「なんとかしてよ」って感じですよね。

スクールの教材は使わず、外部の教材を使って学習している人も多いです。。。

ライセンスの関係で、他者の教材を自社の教材として提供できません。

受講生の自己判断で勝手にやってもらう感じにしないといけません。

 

メンターに依存しすぎて、差がありすぎる

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メンターの質が全体的に悪いのもありますが、もっと大きいのは良い人はよくて悪い人は悪いという差がありすぎることです。

つまり

メンター次第=運次第

になってしまいます。

悪いメンターに当たった受講生は損としか言いようがないです。

これは不平等としか言えません。

サイコロの目で自分の人生が左右されるといってもいいです。

もはやギャンブルですよね。

マンツーマンであれば、1人のメンターが担当できる人数は限られます。

どうしても希望通りのメンターが担当にできない場合もあるでしょう。

メンターが教える内容や方針は最低限統一しておかないといけないですよね。

これはスクール側の努力が足りていない点です。

 

運営の対応が悪く、何も改善されない

これは、メンターは神だけど運営が頼りない場合です。

マンツーマンだとメンターとはよく接しますが、運営とはお金のやりとりだけ。。。

それぐらいの関係だという認識を持った方が多いでしょう。

ただ、トラブルがあって場合や、サービスに関する問い合わせはメンターもわからないことがあるので、その場合は運営に回答や改善を依頼する場合もあります。

ここで、運営の対応が悪いと一気にトラブルへ発展します。

メンターは良いけど、運営が対応してくれず、希望のコースを継続できなかったとか、事情が変わって違うコースへ変更したかったけどできなくてお金を損した、なんてことにもなりかねません。

メンターがやらかしたり、契約やサービスに関する内容は運営が責任をもって対応しないといけないはずです。

外部委託のメンターが責任過多になっているか、責任は誰にあるのか明確でないので、柔軟に対応できなかったり、対応が遅れることも多いです。

 

入学前に聞いた話と全然違う

これはスクール側の営業担当、受講生、メンター間で起こるトラブルです。

キャリアコンサルタントや営業担当と言われる人たちは、数字をノルマに課せられていることが多いです。

そのため、多少無理やりでも入学させようとする場合があります。

「3ヶ月でフリーランスに」「最短1ヶ月でWebエンジニアに」

などという謳い文句や

「できるようになりますよ!」「〜さんなら大丈夫です!そこもフォローします!」

のように安心させる言葉を言われますが、一切信用してはいけません。

信用できるのはそれをどうやって実現できるのか具体的に明示できる場合のみです。

そんな簡単にできる仕事ではありませんし、実現できるぐらいのスキルを持っているなら独学で十分可能なんで、マジで勘違いしない方がいいです。

スクール側も誇張表現は一切やめた方がいいですね。

実態が伴っていないところがほとんどで、評判が悪くなるだけです。

 

第三者の声

よくあるトラブルを説明していきました。

おそらくあなたがこの記事を読んでいるということは、どれかに該当したのではないでしょうか?

これに関しては、いろいろ物申したいことがあると思います。

ただ、ここは一度冷静になって、第三者からみた声を聞いてみます。

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今までのは当事者間だけの話です。

では、現役のエンジニアや他の業種の方はどう思っているのか参考までにあげます。

  • 契約するのが悪い。納得してサインしているんだからそれは契約してしまった受講側の責任じゃないのか
  • なぜもっと事前に改善要望をスクール運営に伝えないのか?いきなり後になってから不満を言っても遅いのでは?
  • スクールへいく価値はない。独学でも十分習得できるレベル
  • スクールが悪い。あきらかに金額に見合ったサービスが提供されていないように思える

いろいろな意見があります。

「受講生が悪い」「スクールが悪い」と双方の意見があります。

どっちが悪いというのは考える視点によって変わります。

実は、ここに本質的な問題が隠れています。

次に問題点を洗い出して、まとめた結果を説明します。

 

責任が不明確である

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これが一番大きな問題だと僕が考えます。

プログラミングを習得できるように教育するとして、ゴールはどこなのかが不明確です。

転職ができたらゴール、起業ができたらゴール、オリジナルアプリが作れたらゴール…

こんなゴールではあいまいで不明確です。

転職できたらブラックでもいいのか?

起業できるってどのレベルなのか?資金調達はするのか?週末起業で小さく始めるのか?

オリジナルアプリはどこまで作ったらゴールなのか?ソフトウェア開発に完成はないですよ?

基礎知識がゼロなら、この短い期間ではここまでしか身につかないので、転職は難しい。

教えるって言っても、本人が学習しなかったらどうしようもない。

「こちらはちゃんと教えてますよ!」っていうなら、それを証明できるのか?

「スキルは間違いなく身についている」っていうなら、それを証明できるのか?

どこまでが対象で、どこまで教えて、どこまでがスクールの責任で、どこまでが受講生の責任なのか?

それがさっぱり見えない。

原因は、スクールとして教育事業をやっていて、「何を実現したいのか?」「何の役割を持ったスクールなのか?」がきまっていないことです。

ここはスクールがちゃんと計画を立てて方針を固めてないといけない部分です。

基礎を身につけるところなのか、独学をした人が転職するためのところなのか、起業するためのところなのか、それらを決めないとです。

全部やりたいですか?転職希望の人も、起業したい人も全部お客として迎え入れたいということですか?

そんなの大企業になってから考えた方がいいと思います。

最低限のサービスも提供できていない現実をまず見た方がいいですよ。

このままいけば、そのうち大規模な裁判やクレームが発生するので社会問題になるでしょう。

潰れるところはあっという間に潰れるでしょう。

 

基準や指標があいまい

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お次は基準や指標です。

これは1つ前の「責任が不明確」にもつながりますが、エンジニアやデザイナーになるためには何の基準や指標を満たす必要があるのかが明確でありません。

さらにいうと、IT業界は変化が早く、ソフトウェア開発という特性上、非常に多彩な要望や人材像があります。

そのため、求める企業やレベル感はさまざまで、一概に「これができればまず採用される」と言えません。

「最低でもこれぐらいはできてほしい。未経験といっても戦力としてほしいからね」と高い要求もあれば「これだけできればいいよ!あとはこっちで教えるし」っていう低い要求もあるのです。

業界によって全然必要になる知識や技術が違います。

これが失敗を招く大きな原因の1つです。

IT業界自体に共通の基準や指標がなく、評価はその企業や人事担当に左右されることになります。

ただ、決めないと始まりません。

例として、転職であれば、新卒2~3年目ぐらいの高めのレベルに設定するなり、提携している企業から必要な知識や技術をヒアリングして具体化し、基準や指標を明確にしないといけないでしょう。

そうしておかないと、受講者本人も何ができるようになって、どこまでできればゴールなのかが見えないので、常に不安を抱えることになります。

そこから試行錯誤して、どの基準や指標がいいかということを改善していくしかないのです。

まだプログラミングスクール業界は発展途上ですからね。

 

契約書の内容

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これはトラブルで揉めることになる原因No.1ですね。

少しのトラブルであれば、まだ対応されるなり受講生が頑張るなりして消化できますが、契約の法律関連になるとそうではないです。

ただでさえ「責任が不明確である」のに、契約内容も曖昧でいい加減であれば、そりゃトラブルも起きますよ。

基本的に曖昧さを解消するため、契約書には厳しい文言があることが多いです。

「結果が出なくても一切責任を負いません」的な文言ですね。

企業と受講者の責任を明確にして、合意をうえ契約しても、受講しないと実態がわからないので受講者が不利になることは自明の理でしょう。

 

教育事業をさっぱり理解していない

スクールは開発現場ではありません。

開発現場で活躍できるように教育を行う場所です。

教育というものがどういうものか、教育事業というものがどういうものが理解していない人が多すぎます。

エンジニアとして普段、新卒や後輩を教えているからといって、プログラミング講師もできるってことはまずありません。

スキルや学習した内容を確認、評価し、どうやったら意図的に誘導して、達成できるかというカリキュラムの設計など、様々な難しい業務があります。

ただ単に質問に答えればいいという仕事ではありません。

それで今成り立っているので受講生は何も結果が出ないのです。

今、結果が出ているのは、「できる人のみ」です。

 

対応策

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大きな原因を述べました。

最後に対応策を解説します。

 

スクール側がやるべき対応策

まず、責任を明確にしましょう。

あなたのスクールはどういう事業で何をミッションとするスクールなのかをもっと具体的に絞るべきです。

事業計画としては大きなものを掲げた方がいいと思いますが、最初から実現は難しいです。

ターゲットが広すぎて、改善が追いついていません。

教育事業は1つ1つのタスクが非常に重いです。

1個の問題を改善するのに1ヶ月以上かかるとか当たり前のようにあります。

考えるべきなのは「スケール」です。

売り上げあげようとしたって、メンターの数やキャパに限界があるので、それをどうやって効率よくスケールして運営を回すかという部分を真剣に考えないといけません。

ただでさえサービスの質が悪いのに、数をさばこうとしてさらに質を悪くしてどうするのか?

メンターの教育、管理はもちろん受講生の進捗やモチベーションの管理も必須です。

ちゃんと結果から逆算して、教育システムを確立してからマーケティングに走らないとチグハグが続きます。

今は、土台を固めるべきです。

土台を作らずにお城を建てようとしています。

そのうち崩れることは目に見えていますね。

評判を落として売り上げもどんどん下げっていくでしょう。

 

受講側がやるべき対応

プログラミング初心者は言い分が通ります。

しかし、社会人初心者、ビジネス初心者は聞く耳もたれませんので注意が必要です。

「全然教えてくれないので、プログラミングがわからないままです。メンターの質問回答も遅いし学習が進まなくて」

これは言い分が通ります。

新しいプログラミングというスキルを学びに来ている以上、プログラミング関連のことはわからなくて当然です。

それを学ぶサービスなので、サービスに至らない点があれば不満は言うべきです。

しかし

「要望や不満があるとき、どうしていいかわかりませんでした」

「契約内容の細かいところは特に確認せずサインしました」

これは言い分が通りません。

社会人として、ビジネスマンとしての基礎はサービス内容と関係ありません。

これらに対して不満を言っても、スクール側が不親切ではありますが、法律上では通りません。

「契約を交わす意味は知ってますか?」

「何も知らずにサービス契約してそんな不平をいうって…社会人として一般常識ですよね。子供じゃないんですから」

などと言われてしまいます。

単なる無知と捉えられて、わがままとしか受け取られませんし、第三者から見ても「そりゃあなた騙されるわ」と言われても仕方ないってなってしまいます。

そうなると消費者センターや専門家に相談するしかありません。

プログラミング学習に関することは強く訴えられますが、ビジネススキルや社会人としての部分は受講生であるあなたの責任だとなってしまう可能性が非常に高いです。

 

まとめ

最後に今すぐ改善するやるべきことをまとめました。

1人でも納得いかない結果になる方が減ることを祈っております。

スクール側がやるべきこと

  • 契約前にきちんと説明をすること(誇張しない、嘘をいわない)
  • サービスや教育事業としてどこまでの責任を負うのか明確にすること
  • メンターや受講生の進捗、レッスン状況、学習状況などの管理を徹底すること
  • ゴールを明確にして、プロセスを具体化しイメージできるようにすること
  • ビジネスモデルを工夫すること
  • 改善スピードをあげること

受講側がやるべきこと

  • 契約書はサインする前に1週間ほどかけて、全ての文言を確認すること
  • レッスンや通話の録画など証拠を押さえておくこと
  • 不満やおかしいと思ったことは、すぐに問い合わせること
  • 事前の情報収集を徹底すること
  • ビジネススキルや法律を学習して身に付けておくようにすること